マザーボードの電源ケーブル接続

マザーボードの電源ケーブルを接続することによって、マザーボード上に接続した機器への電源供給が可能になります。


具体的には、CPU以外のマザーボード上の各部に電源を供給するATX24ピン電源コネクタと、CPUに電源を供給するEPS12V電源コネクタに電源ケーブル接続します。


個人的な意見になりますが、ATX24ピン電源ケーブルと、CPUに電源を供給するEPS12V電源ケーブルの裏配線が出来るかどうかでPCケース内部の見栄えが決まると思っています。


裏配線とは、PCケースの裏(マザーボードの裏)にケーブルを回して配線することです。PCケースによっては裏配線に対応していない物もあります。


特にATX24ピン電源はかなり太いケーブルになりますので、裏配線をせずに接続してしまうと見栄えが悪くなり、エアフローの妨げにもなってしまうので、出来る限り裏配線で接続しておきたいですね。


裏配線の画像です。かなり汚くてすみません・・・
back_wiring.jpg



接続の手順に関しては、パーツの動作確認の記事で一度やっているため省略させていただきます。


以上で自作PC組み立ては終了になります!


次はOSのインストールです。OSのインストールは別記事に詳しく書きますが、今回はWindowsではなく、無料のUbuntuというOSをインストールする予定です。


OSのインストールはどのOSでも基本は同じですので、Windowsのインストールの参考にしてもらえたら嬉しいです。

グラフィックボードの接続

グラフィックボードの補助電源ケーブルを接続します。エントリークラスだと補助電源なしの物が多いですが、ミドルクラス、ハイエンドクラスになってくると補助電源が必要になってきます。


エントリークラスのグラフィックボードでは、マザーボード上のPCI Expressスロットから供給される電源で足りるので補助電源は付いていません。しかし、ミドル・ハイエンドクラスのグラフィックボードになってくると消費電力も高くなるため、PCI Expressスロットから供給される電源では足りず、電源ユニットからの補助電源も必要となります。


補助電源には、6ピン×1、6ピン×2、6ピン+8ピン、8ピン×2などの組み合わせがありますが、グラフィックボードによって異なります。ハイエンドクラスは8ピン×2になることがあります。


今回は、GTX 660というグラフィックボードに補助電源ケーブルを接続してみます。GTX 660はミドルクラスのグラフィックボードなので、6ピンの補助電源ケーブル1つで動作します。



下記画像がグラフィックボードの補助電源ケーブルになります。2ピンと6ピンに分かれており、6ピンと8ピンに対応できるようになっています。最近の電源ユニットならこのように2ピンと6ピンに分かれていると思います。
graphic_6_2.jpg



この補助電源ケーブルをマザーボードに取り付けたグラフィックボードに接続します。下記画像のオレンジ色で囲ってある部分に接続します。画像を見ると分かるように、6ピン用の補助電源ケーブルを接続します。
graphic_assist.jpg



GTX 660に補助電源ケーブルを接続した画像です。2ピンのケーブルが余るので、ヒートパイプや基盤に当たらない位置に移動させておきましょう。画像はヒートパイプに2ピンの補助電源ケーブルが当たってしまっていますね・・・
graphic_assist_connect.jpg



以上でグラフィックボードの補助電源ケーブルの接続は終了です。

グラフィックボードの取り付け方

グラフィックボードをマザーボードに取り付けます。マザーボードがCPU内臓のグラフィックに対応している場合は、グラフィックボードはなくても起動しますし、画面も映ります。大抵の場合は、3Dゲームをやりたいからグラフィック性能の底上げ目的で取り付けるということが多いと思います。


今現在売られているグラフィックボードのほとんどは、マザーボードのPCI Expressスロットに接続します。PCI Espressスロットは、x16,x4,x1の3種類あります。数字が大きいほどデータのやり取りが早いので、性能の高いグラフィックボードはx16のスロットに接続しましょう。


また、PCI Expressスロットは下位互換性があり、x16のスロットにはx16の他に、x4,x1のグラフィックボードも接続できます。なので、PCI Express x16スロットがマザーボード上にあればx16にグラフィックボードを接続しておきましょう。下のオレンジ色で囲った部分がPCI Express x16スロットになります。x4はx16の半分くらいの長さで、x1はx4の半分くらいの長さになっています。
PCI_espress_x16.jpg


PCI Expressスロットはメモリスロットのようにロックが付いているものもあります。ロック付の場合は、メモリスロットと同様にロックを解除してからグラフィックボードを接続しましょう。グラフィックボードにも下記画像の様に、メモリと同様に切り欠け部分があるので、切り欠け部分がスロットに合うように取り付けます。メモリ取り付けの記事はこちらからどうぞ。
GT630_front.jpg



ではグラフィックボードを取り付けてみましょう。


まずはPCケース背面のブラケットを取り外します。グラフィックボードのブラケットと重なる部分を取り外しましょう。安いケースではブラケットをねじ切るタイプの物が多く、一度取り外すと取り付けることは出来ないので慎重に。
case_slot.jpg
上3つのブラケットを取り外した画像です。本当は1つ取り外すだけでいいのですが、使いまわしているので3つも空いてしまっています・・・


graphic_board_installation.jpg
あとはブラケットの部分をネジ留めしてグラフィックボードの取り付けは終了です。


graphic_board_installation2.jpg
ネジ留めが終わりました。今回使用したグラフィックボードのネジ留めは1つだけです。


これでマザーボードへのグラフィックボードの取り付けは終了です。