電源ユニットの選び方

パソコンを自作する時の大切なパーツである電源ユニットの選び方についてまとめました。電源ユニットはパソコンの全てのパーツに電力を供給する大切なパーツですので、電源ユニットの故障で全てのパーツも故障させてしまうこともあります。電源ユニットは良いものを選びたいですね。では選び方を箇条書きでどうぞ!



電源ユニット本体のサイズ、ケーブルの長さ、種類、形状
自分のケース内に収まるサイズの電源ユニットを選びます。ケーブルの長さは裏配線をしても各パーツに届くか等を確認しましょう。ケーブルの種類は自分が使うパーツの数だけ必要なケーブルが揃っているか確認しましょう。ケーブルの形状は電源ユニットから取り外せるプラグイン方式が便利です。



コンデンサ
電源ユニット内部のパーツの話になりますが、アルミ電解コンデンサというものがあります。これは熱に弱く、周辺の温度が50度の時、85度品のコンデンサの寿命は3年、105度品のコンデンサで寿命は12年と言われています。これから電源ユニットを購入するなら105度品のコンデンサが使われているものを購入しましょう。



Haswellの省電力性に対応しているかどうか
Haswell世代のCPUを使う場合は、電源ユニットがHaswellの省電力性に対応しているものを選びましょう。電源ユニットの製品ページやパッケージに書かれていると思います。



変換効率
電源ユニットの変換率を確認します。電源ユニットは、家庭用のコンセントの交流をPCパーツに対応した直流に変換して電力を供給します。この変換の際に全てを変換できるわけではなく、ロスが生じてしまいます。このロスが消費電力や発熱になるので、変換効率の高い電源ユニットはロスが小さくておすすめです。


電源ユニットには変換効率の高さを示す指標として80PLUS認証があります。スタンダード、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナというランクに分けられています。

80PLUS.jpg


この80PLUS認証はほとんどの電源ユニットで取得されているので、認証のない電源ユニットは避けた方がいいですね。このランクが高い=高品質とは限りませんが、個人的にはブロンズ認証以上の電源ユニットだと安心できますね。



定格出力
電源ユニット本体や箱にでかでかと○○ワットと書かれているのが定格出力です。自分のパソコンの構成に合った出力を持っている電源ユニットを選びましょう。主にグラフィックボードが大きな電力を使うことになります。定格出力が足りないと起動が出来なかったり、様々な不具合が出ますので要注意です。



出力表
電源ユニット本体や、箱に書いてあります。以下のような表です。(画像のHEC-LTシリーズの電源ユニットはこちら

power_spec.jpg

この中で最も重要なのは+12Vです。CPUやグラフィックボードなどの大きな電力を使うパーツの駆動に+12Vを使うからです。上の画像では+12Vは+12V1と+12V2の2系統に分かれています。このように+12Vが複数系統に分かれているものは過電流などの耐性が高いと言われています。逆に、+12Vが1系統だと電流の上限が高くなるので、グラフィックボードを複数枚使うSLI環境などに向いています。


+5VはLSI(ストレージやLANなどのコントローラー)に使われることが多く、+5Vsbはスマートフォンを充電する時などに使われます。


最新のシステムで組むなら+12Vの合計が40A、+5Vと+3.3Vにそれぞれ20A、+5Vsbに2Aあれば十分だそうです。


以上、電源ユニットの選び方についてまとめました。参考にしていただけたら嬉しいです。